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ブログ 2026.01.29

合祀墓とは?他との違いや種類について網羅的に解説

合祀墓は複数の遺骨を一か所にまとめた合同の墓です。一般的な家族代々の墓とは違い個別の区画はありません。そのため、継承者が不要、維持費が安いといったメリットがあります。

ただし、合祀墓には注意点も存在し、事前に知っておかなければ取り返しのつかない事態になりかねません。

なお、合祀墓は「合葬墓」や「合葬式墓地」と呼ばれることもあります。いずれも遺骨を共同で埋葬するお墓を指しており、呼び方は施設や案内の仕方によって異なります。

本記事では、利用者にとって分かりやすい表現として「合祀墓」という言葉を用い、その概要や他の葬法との違い、メリットや注意点を紹介します。現在終活中の方や合祀墓に興味のある方は参考にしてください。

【この記事で分かること】
・合祀墓と他の葬法の違いがわかる
・合祀墓の種類がわかる
・合祀墓を選ぶメリットと注意点がわかる

合祀墓とは

合祀墓とは

合祀墓とは、複数の遺骨を1つの共同墓にまとめて埋葬する供養方法です。個人や家族ごとの区画を設けず、他の方の遺骨と一緒に埋葬されるため、一般的なお墓と比べて建立費用や管理費を抑えられる点が特徴です。

そのため、後継者がいない方や、将来お墓の管理を子どもや親族に負担させたくない方を中心に選ばれています。

合祀墓では、埋葬後の管理や供養を霊園や寺院が長期的に行うケースがほとんどで、定期的な清掃や法要も任せられます。

永代供養や永代管理が前提となるため、継承者が不要であり、無縁仏になる心配が少ない点も注目されている理由です。

一方で、一度合祀されると遺骨を個別に取り出すことができない場合が多く、墓石への自由な刻字や個人を明確に示す表示ができない点には注意が必要です。費用面だけでなく、供養の形に対する考え方も含めて、事前によく検討しましょう。

合祀墓と他の供養方法との違い

合祀墓と他の供養方法の違いを表にまとめました。

供養方法特徴費用
合祀墓・複数の遺骨を1つの共同墓にまとめて埋葬する
・跡継ぎがいらない
・個別の墓標が無い
安価
一般墓・家族単位で墓石や区画を所有する
・遺骨の取り出しや将来的な改葬・返還などの柔軟な対応が可能
・管理者が必要
比較的高価
樹木葬・樹木を墓標に見立てる自然的な供養方法
・個別の区画に埋葬されるものと、1つの区画に複数の遺骨が埋葬されるものがある
比較的安価
納骨堂・遺骨を屋内で管理する施設
・お参りの際に天気の影響を受けにくいのが特徴
比較的安価

詳しい違いを順番に解説します。お墓の種類については以下の記事より確認してください。

お墓の種類は何がある?種類ごとのメリット・デメリットなどを解説

一般墓(従来のお墓)との違い

一般墓(従来のお墓)との違い

合祀墓と一般墓の主な違いは、「個別の墓石があるかどうか」と「遺骨を後から取り出せるかどうか」の2点に集約されます。

一般墓は家族単位で墓石や区画を所有する形式で、墓石のデザインや刻字内容、納骨方法などを自由に決められるため、故人や家族の想いを反映しやすい供養方法です。

また、将来的に転居や改葬の必要が生じた場合でも、遺骨を取り出して転墓したり、供養の形を見直したりするなど、状況に応じた柔軟な管理ができます。

合祀墓は複数の遺骨を1つの共同墓にまとめて埋葬する形式で、一般墓と比べて初期費用や管理費が安く、維持管理の負担が軽い点が特徴です。

霊園や寺院が永代にわたって管理するため、後継者が不要で、将来無縁仏になる心配が少ない点も支持されています。ただし、合祀後は他の遺骨と一緒に埋葬されるため、後から個別に遺骨を取り出すことは原則できません。

そのため、「個別の形で祀りたい」「家族専用の墓石を持ちたい」といった希望には応えにくい供養方法といえます。

一般墓は自由度や個別性を重視した供養方法であり、合祀墓は費用負担の軽さや継承不要を優先した供養方法です。

樹木葬との違い

樹木葬との違い

樹木葬は、シンボルツリーとなる樹木や、森林の木々の下で供養される点が特徴です。1つの区画に複数の遺骨を埋葬する「合祀型」と、個別の区画に遺骨を埋葬する「個別型」、その中間となる「集合型」があります。

個別型や集合型の場合、プレートや小さな区画が設けられ、一定期間は個別に安置されるため、合祀墓よりも個別性が保たれやすい特徴があります。ただし、樹木葬施設では「一定年数後に合祀へ移行する」仕組みが採用されている場合もあるため先に確認しておきましょう。

合祀墓は、最初から合同埋葬を前提としており、個別スペースを持たない分、費用が抑えられます。自然志向で個別区画にこだわりたい場合は樹木葬、費用や継承問題の解消を最優先するなら合祀墓がおすすめです。

大阪北摂霊園では森の木々をそのまま墓標として活用し、その根元周辺に遺骨を埋葬する「ドイツ型樹木葬」を5種類取り扱っています。ご興味のある方は以下よりぜひご確認ください。

樹木葬とは?特徴や種類、メリットなどを解説

納骨堂との違い

納骨堂との違い

納骨堂は屋内施設で遺骨を安置する供養方法で、天候に左右されずお参りができる利便性が特徴です。「ロッカー式」「仏壇式」「自動搬送式」など複数の形式があり、個別のスペースで遺骨を管理できるため、合祀墓よりも個別性が高く、取り出しも可能です。

ただし、納骨堂には「利用期間」があり、一定期間が過ぎると合祀墓へ移される仕組みになっている場合があります。管理費が長期間必要となる場合、費用面では合祀墓に比べて高くなる傾向です。

合祀墓は最初から合同供養を想定して設計されているため、管理費や維持コストが抑えやすくなっています。

利便性と個別管理を重視するなら納骨堂、費用負担を最低限に抑え継承問題を解消したい場合は合祀墓が適しており、目的や家族事情に応じて選び分けましょう。

合祀墓の種類

合祀墓は以下の4種類に分けられます。

  • 屋外型の合祀墓(共同墓・合葬墓)
  • 樹木葬タイプの合祀墓
  • 納骨堂併設型の合祀墓
  • 寺院墓地の永代供養塔タイプ

各種類の合祀墓について順番に解説します。

屋外型の合祀墓(共同墓・合葬墓)

屋外型の合祀墓は、合祀墓のなかでも一般的な供養形式で、多くの霊園や寺院に採用されています。石碑や供養塔の下に設けられた共同のカロート(納骨室)に、複数の遺骨をまとめて埋葬する仕組みとなっており、個別の区画や墓石を持たない点が特徴です。

一般墓と比べて初期費用や管理費を抑えられ、継承者を必要としない供養方法として注目されています。

後継者問題に悩んでいる方や、子どもや親族に将来の管理負担をかけたくない方、できるだけ費用を抑えて供養したい方に適した選択肢です。

屋外に設置されているため、自然光や風を感じられる開放的な環境で供養できる点も魅力です。一般墓に近い雰囲気を持ちながら、日常的な清掃や草取りなどの管理は霊園や寺院が行うため、利用者側の手間はほとんどかかりません

合祀という性質上、遺骨は他の方と一緒に埋葬されるため、納骨後に個別で遺骨を取り出すことはできません。また、個別の墓石や刻字を設けることが難しいケースも多く、「家族専用のお墓を持ちたい」「個別性を重視したい」という方には不向きです。

大阪北摂霊園では森の木々に囲まれた荘厳な建物にて合葬を行っており、承継を前提としない供養方法を希望される方に向けたサービスを提供しています。

樹木葬タイプの合祀墓

樹木葬タイプの合祀墓は、樹木葬の一部として設けられた合祀区画で、自然志向の方に人気があります。

大きなシンボルツリーの下や草原状のエリアに合同で埋葬するスタイルで、墓石を設置しない代わりに自然環境そのものを墓標とする点が特徴です。

「自然に還りたい」「人工物の少ない場所で眠りたい」という希望に合う一方、個別に手を合わせる場所が明確でない場合もあるため、家族が静かに個別でお参りしたいと考えている方には合わないこともあります。

自然の中での供養と費用負担の軽減を両立させたい方に適したタイプです。

納骨堂併設型の合祀墓

納骨堂併設型の合祀墓は、屋内納骨堂とセットで利用されるタイプで、「一定期間は個別管理 → 期間満了後に合祀墓へ移行」という流れが主流です。

納骨堂の契約期間中は個別スペースで遺骨を管理できるため、雨や暑さ・寒さに影響されず快適にお参りできます。

利用期間終了後に合祀墓に移動されるため、長期的な管理負担を減らせます。「しばらくは個別で供養したいが、将来は家族に負担をかけたくない」という場合に最適な選択肢です。

ただし、個別期間中は管理費がかかり、合祀墓の中では費用に幅が出やすいタイプであるため、事前の費用確認が大事です。

寺院墓地の永代供養塔タイプ

寺院の境内に設置された永代供養塔タイプは、宗教的な供養を重視したい方に選ばれている供養形式です。

「永代供養塔」「永代供養墓」「無縁塔」などと呼ばれることもあり、寺院が主体となって管理・供養を行う点が特徴です。

寺院では、僧侶による定期的な読経や法要が実施され、宗教儀式としての供養が継続的に行われます。寺院管理の永代供養塔では、年忌法要や合同供養祭などの行事が用意されているケースもあり、希望すれば個別の法要を依頼できることもあります。

法要や供養がすべて同じ境内で完結するため、移動の手間が少なく、高齢の家族がいる場合でも参列しやすい傾向です。信仰している宗派が明確な方にとっては、その宗派の教えや作法に沿った供養を受けられることも魅力です。

一方で、寺院ごとに運営方針は異なり、宗派の制約が設けられている場合や、檀家になること、寄付や護持費の納入を求められるケースもあります。

永代供養といっても供養内容や費用体系は一様ではないため、契約前に供養の頻度、宗派条件、追加費用の有無などを確認しておきましょう。

合祀墓を選ぶメリット

合祀墓を選ぶメリットは以下の5つです。

  • 費用が安い
  • 継承者が不要で家族に負担がかからない
  • 管理費がかかりにくい
  • 将来的な返還の心配がいらない
  • 宗教・宗派が不問の施設が多い

上記の詳細を順番に解説するため、自分に合祀墓が適しているか判断材料にしてください。

費用が安い

合祀墓のメリットは、他の供養方法と比べて費用を抑えられる点です。一般墓の場合、永代使用料に加えて墓石代、外柵工事費、彫刻費用などが必要となり、初期費用だけで数十万円から場合によっては百万円以上かかることもあります。

一方、合祀墓は個別の墓石や区画を設けないため、これらの費用が発生しません。数万円から十数万円程度で利用できる施設も多く、経済的な負担を最小限に抑えたい方にとって利用しやすい供養方法といえます。

継承者が不要で家族に負担がかからない

合祀墓は、継承者を前提としない供養方法であるため、家族にお墓を引き継ぐ必要がありません。

一般墓では「将来誰が管理するのか」「子どもが遠方に住んでいてお参りできるのか」といった継承問題が避けられず、家族に心理的・実務的な負担を残してしまうケースも少なくありません。

その点、合祀墓は霊園や寺院が永代にわたって管理や供養を行う仕組みが整っており、後継ぎがいなくても供養が継続されます。

子どもがいない方や子どもに負担をかけたくない方、高齢になって将来の管理に不安を感じている方にとって、安心して選べる供養方法です。

管理費がかかりにくい

合祀墓は、一般墓に比べて管理費がかかりにくい、またはほとんど不要である点もメリットです。一般墓では、毎年の管理費に加えて、清掃や草むしり、設備維持などを家族が担う必要があります。

一方、合祀墓は霊園や寺院が一括して管理を行うため、利用者が個別に維持作業を行う必要がありません。

年間管理費が不要、もしくは低額に抑えられるケースが多く、追加費用が発生しにくい点も安心材料です。長期的な費用負担を軽減したい方にとって利点です。

将来的な返還の心配がいらない

一般墓では、継承者がいなくなった場合や管理が難しくなった際に区画の返還や改葬といった手続きが必要となり、墓石の撤去費用や遺骨の改葬先確保など、経済的・精神的な負担が発生します。

合祀墓は、最初から霊園や寺院が長期的に遺骨を管理し続けることを前提としているため、将来的に区画を返還したり、改めて改葬先を探したりする必要がありません。

遺骨は共同墓に安置され、無縁になる心配もないため、家族が後々困らない点が特徴です。

「子どもに迷惑をかけたくない」「高齢になったときの手続きを減らしたい」と考える方のニーズに合った供養方法といえます。

宗教・宗派が不問の施設が多い

合祀墓は、宗教や宗派を問わず利用できる施設が多い点もメリットです。一般墓や寺院墓地では、特定の宗派の門徒であることが条件となる場合がありますが、合祀墓ではこうした制約が少なく、誰でも利用しやすい環境が整っています。

そのため、家族内で宗派が異なる場合や、特定の信仰にこだわりがない方でも安心して選択できます。宗教的な条件に縛られず、柔軟に供養方法を選びたい方に向いた供養形態です。

合祀墓を選ぶ際の注意点

合祀墓を選ぶ際の注意点は以下の4つです。

  • 一度埋葬すると遺骨を取り出せない
  • 個別のお墓としての場所を持てない
  • 宗教的な形式が限定される場合がある
  • 立地条件がお参りの通いやすさにつながる

合祀墓を選んだ後に後悔しないよう、それぞれの内容を理解しておきましょう。

一度埋葬すると遺骨を取り出せない

合祀墓は、いったん埋葬すると遺骨の取り出しはできません。これは、複数の遺骨を同じ納骨室にまとめて埋葬するという合祀墓特有の構造によるものです。

一度合祀されると、他の方の遺骨と混ざり合うため、誰の遺骨かを区別できなくなり、物理的に取り出すことは不可能になります。

そのため、将来的に「別の墓地に移したい」「故郷のお墓に戻したい」といった希望が生じても対応できません。

また、「一定期間は個別で安置し、期間終了後に合祀する」という仕組みを採用している施設もありますが、合祀された後は同様に遺骨を取り出せません。

後悔を防ぐためには、合祀されるタイミングや仕組みを事前に十分理解し、家族全員が長期的な視点で納得したうえで判断することが重要です。

個別のお墓としての場所を持てない

合祀墓では、一般墓のように個別の墓石や区画が設けられないため、「家のお墓」としての象徴的な場所を持つことができません。

手を合わせる場所は合同の供養塔やモニュメントが多く、特定の故人だけに向けてお参りする感覚が薄れやすい点が特徴です。

「この場所に来れば故人に会える」といった明確な拠り所を求める方には、物足りなさを感じる場合があります。

また、お盆やお彼岸などの時期には多くの利用者が訪れて混雑するため、ゆっくりとお参りできないこともあります。

「個別のお墓を残したい」「静かな環境で故人を偲びたい」と考える場合は、合祀墓が価値観に合っているかを家族とよく話し合い、慎重に選びましょう。

宗教的な形式が限定される場合がある

寺院が運営する合祀墓では、その寺院の宗派に基づいた供養が行われるケースが多く、希望する宗教形式での供養ができない場合があります。

例えば、浄土宗・真言宗・曹洞宗など、それぞれの宗派の作法に沿った読経や法要が定期的に執り行われるため、他宗派の家族が違和感を覚えることもあります。

合祀墓は合同供養が基本となるため、個別に特別な法要や儀式を依頼できない施設も少なくありません。家族の宗教観や供養に対する考え方が強い場合には、こうした点が後々の不満につながる可能性があります。

宗派を大切にしたい家庭では、契約前に供養形式や読経の内容、個別法要の可否、僧侶への依頼方法などを必ず確認しましょう。

立地条件がお参りの通いやすさにつながる

合祀墓は一般墓に比べて費用を抑えやすい反面、郊外やアクセスの悪い場所に設けられているケースもあります。

そのため、日常的なお参りや法要の際に移動が負担になりやすいです。高齢の家族がいる場合、坂道が多い立地や、最寄り駅から距離がある場所、バスの本数が少ない環境では、通うこと自体が難しくなる可能性があります。

費用の安さだけで判断せず、実際に現地を訪れて移動時間や交通手段、駐車場の有無、季節や天候による影響などの確認が大切です。長くお参りを続けることを考えたうえで、無理なく通える立地かどうかを見極めましょう。

まとめ

合祀墓は複数の遺骨をまとめる葬法で、費用負担を減らしたい方や継承者問題を気にする方におすすめです。他の葬法との違いを把握し、自分に適した選択をしましょう。

合祀墓に入った後に一般墓への移動はできないため、注意してください。大阪北摂霊園は、最寄駅からバスが出ており、車以外でのアクセスも良く、合葬以外にも樹木葬や一般墓も可能です。

興味のある方は、以下よりお問い合わせ・ご見学をお申し込みください。

FAQ|大阪北摂霊園 公益財団法人大阪府都市整備推進センター

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